起動しなくなったWindowsの復旧マニュアル

起動しなくなったWindows 2000 XP Vista 7などへの対処法をメインに紹介しています。
中学生でも分かる!をモットーに分かりやすく書いています。

チェックディスク〜定期的にメンテナンス〜

このページで取り上げてるのは主にHDD(ハードディスク)の不良セクタによる起動障害です。
不良セクタを修復することは出来ませんが、Windowsのチェックディスクを定期的にすることにより代替セクタとして正常な領域に再配置してくれます。
この不良セクタをチェックディスクによって見つけておくことによりOSの起動障害を防ぐことができます。
なので定期的に行うことが重要になるでしょう。

UIとコマンドプロンプトの2つがあります。良く分からない人はUIからで十分でしょう。
コマンドプロンプトから実行するとより細かい結果が表示されます。

またより細かく調べる方法としてソフトでのチェックの仕方も紹介します。(修復は出来ませんので、HDD交換の目安として使ってください)

手順(UIからの実行)
  1. 「スタート」→「マイコンピュータ」を開きます
  2. チェックディスクをするドライブを選択し右クリック→「プロパティ」
  3. 「ツール」タブのエラーチェックの「チェックする」をクリックします。
  4. 「ファイルシステムエラーを自動的に修復する(A)」と「不良セクタをスキャンし、回復する(N)」にチェックを入れ「開始」を押します。
  5. この画面が出てきますので「はい」を押します。
  6. すると、次回コンピュータ起動時にチェックディスクが行われます。(環境によりますが時間がかかります。気長に待ちましょう)

手順(コマンドプロンプトからの実行)
  1. コマンドプロンプトを開きます。(アプリケーションが常駐しているためセーフモードから行ってください)
  2. 「chkdsk c:」と入力します。(“c”はドライブの番号です。各PCによって異なります)
  3. またオプションをつけることが出来ます。
  4. /f ディスクのエラーを修復する。ドライブをロックできない場合は、次にコンピュータを再起動したときにドライブを検査するかどうかを確認するメッセージが表示される。
    /v ディスクの検査時にすべてのディレクトリの各ファイルの名前を表示する。
    /r 不良セクタを見つけ、読み取り可能な情報を回復する。
    /x 必要に応じて、まずボリュームのマウントを解除する。ボリュームへ開かれているすべてのハンドルは無効になる。
    /i インデックスエントリの簡易確認を実行して、chkdskを実行する時間を短縮する。(NTFS のみ)
    /c フォルダ構造内の周期的なチェックをスキップして、chkdskを実行する時間を短縮します。(NTFSのみ)

デフラグ〜定期的にメンテナンス〜

上のチェックディスクに並び重要視されるメンテナンスが「デフラグ」。
デフラグとは断片化されたファイルを繋ぎなおす作業になります。(詳しいことは省略させていただきます^^;)
デフラグを行うことによりHDDにかかる負担を減らすことが出来ます。もちろんOSやアプリケーションの起動時間短縮にもつながります。

ここでは、Windows付属のデフラグツールでデフラグする方法とフリーソフトを使ったデフラグの方法を紹介します。

Windows付属のデフラグツールから行う
  1. 「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「ディスクデフラグ」
  2. 最適化するドライブを選択し「最適化」をクリック
フリーソフト「Auslogics Disk Defrag」を使って行う

ダウンロード→インストール
  1. まずダウンロードをします。
    このサイトからダウンロードします。
    (DOWNLOADをクリック)
  2. 適当な場所に保存します。(デスクトップが望ましいでしょう)
  3. 「disk-defrag-setup.exe」を実行します。
  4. セットアップ画面が開きます。「next」で次に進みます
  5. 使用許諾への同意を求められますので「I accept the agreement」にチェックをつけ「next」で次に進みます。
  6. プログラムの保存先を指定します。「next」で次に進みます。
  7. メニューフォルダの保存先を指定します。「next」で次に進みます。
  8. ツールバーのインストールとask.comをホームページに設定するか聞かれるので、普通は両方とも外します。「next」で次に進みます
  9. 最後にデスクトップにショートカットを作成するか聞かれます。作成したい場合はチェックを入れます。「next」をクリックするとインストールが始まります。
  10. その後は「next」→「finish」で終わります。
実行
  1. デスクトップにショートカットがある場合はそこから、作成してない場合は「スタート」→「すべてのプログラム」→「Auslogics」→「Disk Defrag」→「Auslogics Disk Defrag」で実行します
  2. 「デフラグ」をクリックすると開始します。
  3. 予約して実行することも出来るみたいです。メモリに余裕のある方は是非!

HDDの状態を調べる

ここまでに紹介したことをしっかりやったとしても、やはりHDDは消耗品です。
いつかは壊れます。
それを見極めるのは、動作の遅さだったり、音であったりしますが・・・
ここではソフトを使ってHDDの状態を調べ、交換すべきか見極める方法を紹介します
視覚的にHDDのチェックをする「HDD SCAN」、SMART値から寿命を出してくれる「HDD Health」の2つを紹介します。

HDD SCAN
  1. ここからダウンロードします。
  2. ZIP形式のフォルダですので展開をします。(右クリック→「すべて展開」)
  3. なかにあるファイルを実行します。
  4. 起動します。「次へ」をクリックします。
  5. 「全体/部分 ディスク不良セクタ検査」にチェックを入れ「次へ」をクリックします。
  6. 検索するドライブを選択し「次へ」をクリックします。
  7. 検索するセクタの範囲を選択します。デフォルトのままで構わないでしょう。「次へ」をクリックすると検査の画面が現れます。
  8. 右上の「検査」で開始します
  9. このように視覚的に分かりやすくなります。
    (今回はわざと色付けしてあります^^;実際は全部緑=健康でした)
    緑色が多いほど健康、赤色が多いほど危険な状態です。
HDD Health
  1. ここからダウンロードをします。(最新版は3.1ですが2.0の方を使用します。)
  2. 「hddh2.exe」を実行します
  3. 同意を求められるので「I accept the agreement」にチェックをつけ「next」で次に進みます。
  4. インストールする場所を選択します。
  5. スタートメニューフォルダを指定します
  6. 「install」をクリックするとインストールが開始されます。
  7. インストール中です
  8. 終了です。Finishをクリックしてください。
  9. 「HDD Health」を実行します。
    タスクバーに表示されますので右クリック→「Show HDD Health」
  10. 「Health」タブを開きます。
    「N/A」と書かれているところに故障予測日が表示されます。
    (新しいHDDなので、N/A=予測不能になっています)

リカバリディスク

リカバリディスクというのは工場出荷時の状態に戻すためのディスクです。
OSのCDとは少し違いますが、大体同じと捉えていただいても構いません。
リカバリディスクは、PCが故障してしまったときなどに良く使われます。
但し、出荷時の状態に戻すためデータはなくなります。
また本ページの「正常時と同じ環境で使用」データを復旧でも使用することになります。
このリカバリディスクは元から付属してる場合と付属してない場合があります。
付属している場合は、しっかりと無くならないように保存しておきましょう。
後者の付属してないという場合は、DtoDといいHDD内にリカバリ領域があり自分でリカバリディスクを作成したり、起動時に何かのキーを押すことによってリカバリが開始されます。
もちろんDtoDでリカバリしても構いませんが、万が一HDDが一切使用できなくなった場合、OSを別途購入しなければならなくなります。そのようなことを防ぐため、PC購入時に作っておきましょう。
作成方法につきましては、メーカーごとに異なりますので省略させていただきます。

もし無くしてしまったり、リカバリディスクを作成せずPCが起動しなくなってしまった場合
製造元で売っている場合があります。
HP http://h50146.www5.hp.com/promotions/ad/pc/recovery_media_kit/
NEC http://nx-media.ssnet.co.jp/
TOSHIBA http://toshibadirect.jp/pc/tieup/support/index.html
Lenovo http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd01.nsf/jtechinfo/SRVC-BIOSDD
FUJITSU http://azby.fmworld.net/support/attachdisk/



もしリカバリメディアが付属してなくさらにDtoD領域も無い(例えば自作など)場合は購入時の時点でのバックアップを取ることによって、リカバリメディアの代わりを果たすことが出来ます。
細かいことは省略させていただきますが、このソフトを使用すると出来ます。
Gigazineでも紹介されてます。ここを参考にすると良いでしょう。

起動ディスク(回復コンソール)の作成

Windowsが起動できなくなった場合、役に立つのが「回復コンソール」です。
これは起動しなくなったWindowsの修復を試みるためのものです。
「回復コンソール」はOSのCDに入っています。
しかし、OSのCDを持っている人は僅かでしょう。
ここでは持っていない人にために「回復コンソール」の作成法を紹介します。

ここでは普通にフロッピーディスクに作成する方法と、フロッピードライブがついていない人のためにCDに作成する方法を紹介します。

〜フロッピーディスク編〜
  1. Microsoftのサイトから自分のOS(Home/Professional)と“購入時”のSPのバージョンにあったものを選んでダウンロードします
  2. 一覧表
    購入時のバージョン Home Edition Professional
    Windows XP Windows XP Home Edition 用起動ディスク Windows XP Professional 用起動ディスク
    Windows XP Service Pack 1 (SP1) Windows XP Home Edition With SP1 用起動ディスク Windows XP Professional With SP1 用起動ディスク
    Windows XP Service Pack 1a (SP1a) Windows XP Home Edition With SP1a 用起動ディスク Windows XP Professional With SP1a 用起動ディスク
    Windows XP Service Pack 2 (SP2) Windows XP Home Edition With SP2 用起動ディスク Windows XP Professional With SP2 用起動ディスク
  3. ダウンロードしたものを実行します。
  4. 使用許諾に同意します
  5. コマンドプロンプトが開きます。
  6. ドライブを指定します。大体は「A」で大丈夫なはずです。
  7. その後は指示に従ってFDを入れたり、入れ替えたりしてください。FDを6枚使ったところで終了です。
〜CD編〜
  1. 解凍ソフト「Lhaplus」をインストールします。
    1. ここからダウンロードします
    2. ダウンロードしたファイルを実行します
    3. 「次へ」をクリックします。
    4. インストール先を指定します。
    5. 良ければ「インストール」をクリックします。
    6. インストール中です。
    7. 完了しました。
  2. Ultra ISOをインストールします。
    1. ここから「Ultra ISO」をダウンロードします。
      ※日の丸の「体験版ダウンロード」ではなく「English」の「Download Site #2」の下向きの矢印のところのをダウンロードしましょう。
    2. ダウンロードしたファイルを実行します。
    3. 「同意する」にチェックを付け「次へ」
    4. インストール先を指定します
    5. スタートメニューを保存先を指定します
    6. 任意でチェックを付けてください。デスクトップにショートカットを作成する以外は不要です。
    7. 確認が表示されます。良ければインストールを押してください。
    8. インストール中です。
    9. 完了しました。
  3. Microsoftのサイトから自分のOS(Home/Professional)と“購入時”のSPのバージョンにあったものを選んでダウンロードします
  4. 一覧表
    購入時のバージョン Home Edition Professional
    Windows XP Windows XP Home Edition 用起動ディスク Windows XP Professional 用起動ディスク
    Windows XP Service Pack 1 (SP1) Windows XP Home Edition With SP1 用起動ディスク Windows XP Professional With SP1 用起動ディスク
    Windows XP Service Pack 1a (SP1a) Windows XP Home Edition With SP1a 用起動ディスク Windows XP Professional With SP1a 用起動ディスク
    Windows XP Service Pack 2 (SP2) Windows XP Home Edition With SP2 用起動ディスク Windows XP Professional With SP2 用起動ディスク
  5. Microsoftからダウンロードしたファイル(ここでは「WindowsXP-KB310994-SP2-Pro-BootDisk-JPN.exe」)を「Lhaplus」のショートカットに重ねます。
  6. 展開されます。
  7. 展開されたらフォルダを開きます。2つのexeファイルは不要なので削除しましょう。
  8. 次にここからZipファイルをダウンロードします。(「Download link」の「wxp10.zip」をクリック)
    これはCDブートするときに必要なファイルになります。
  9. これも先ほどと同じようにLhaplusのショートカットに重ね展開します。
  10. 「cds」というフォルダが出来ると思います。必要なのはその中の自分のOSの名前のフォルダの「file」の中にあるファイルです。
    XPProfessionalの場合「cds」→「XPPro」→「file」の中のファイルになります。
  11. ここでSPを適用済みを使う人は一工夫が必要になります。
    まず、フォルダ内の3つのファイルがあると思います。
    「w2ksect.bin」と「win51」と「win51ic」(Homeの場合)
    「w2ksect.bin」と「win51」と「win51ip」(Professionalの場合)
    3つ目の「win51i○」というファイルをコピーします。
    そして右クリック→名前の変更で「win51i○.sp△」と変更します。
    ○はHomeの場合「c」、Proffessionalの場合「p」になり、
    △はSP1の場合「1」、SP2の場合「2」となります。
    下の画像は「XP Professional SP2」のものです。参考にしてみてください。